特定非営利活動法人 標準医療情報センター

先端医療検査(脳MR検査)

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脳出血イメージ

 日本では1965年から脳卒中による死亡率が減少していますが、その大きな原因は脳出血死亡率が劇的に低下したことです。これは高血圧の治療や食塩を減らした食生活の変化によるものです。しかし日本では脳出血の発症率は諸外国の2-3倍と依然として高く、注意が必要です。


脳出血の予防
グレードA
(強く勧める)
降圧剤による高血圧の治療。
グレードB
(やったほうが良い)
  1. 黄緑色野菜を摂る。過剰な飲酒を避ける。
  2. コレステロールの低い人は栄養状態を改善する。
血圧の高い人は降圧剤による治療が絶対に必要です。また今までは高脂血症に対して治療をすることが脳卒中の予防になると述べてきましたが、コレステロールが低すぎると脳出血を起こします。これは全身的な栄養状態が不良なことを示していて、バランスの良い食生活をすることが大切であると言えます。

脳出血の治療
グレードB,
グレードC1
血圧の管理
  1. 脳出血を発症したときは血圧が高いのが普通です。血圧を下げたほうが血腫の再増大が少ないことが報告されていますが、きちんとした報告はありません。目安として収縮期180以下、平均血圧130未満を維持することが推奨されています(グレードC1:やっても良い)
  2. 推奨されています再発予防には拡張期血圧を75-90に維持することが推奨されています
    (グレードB:やったほうが良い)
グレードB
(やったほうが良い)
脳浮腫の管理には高張液グリセロール投与が推奨される
  1. 脳出血が起こると血腫周囲に脳浮腫が起こり、脳が腫れて、脳圧が高くなります。これは発症から1-2週間続きます。この脳浮腫を軽減するためにグリセロールの注射が有効です。(グレードB:やったほうが良い)
  2. 麻痺を伴う場合は弾性ストッキングあるいは間欠的空気圧迫法等により、深部静脈血栓症および肺塞栓症を予防すべきである(グレードB:やったほうが良い)
  3. 脳卒中後に高率に出現するうつは発見に努め、積極的に薬物療法すべきである(グレードB:やったほうが良い)
グレードB、C1、
グレードD
脳出血の手術
  1. 血腫量が31mlで圧迫が強い被殻出血は手術の適応を考慮してもよい(グレードC1:やっても良い)。特に意識障害を伴う場合は定位的脳内血腫除去手術が勧められる(グレードB:やったほうが良い)
  2. 皮質下出血、小脳の直径3cm以上の出血は手術適応となる(グレードC1:やっても良い)
  3. 出血の脳室穿破や水頭症を伴うものは脳室ドレナージの適応がある(グレードC1:やっても良い)
  4. 10ml以下の脳出血では手術適応はない(グレードD:やってはいけない)
脳動静脈奇形からの脳出血
グレードB
(やったほうが良い)
  1. 脳動静脈奇形は100万人に12.4人の発症でその58%が出血で発症しています。一度出血した脳動静脈奇形は再出血が多いので外科的治療を考慮したほうが良い(グレードB:やったほうが良い)
  2. ただし、脳動静脈奇形は大きさや、場所、構成によって治療の難易度が変わり、また治療法も外科的摘出術、脳血管内治療、定位的放射線治療などの種々の方法があります。
    保存療法も含め最も良い治療法の組み合わせを決めるべきです(グレードC1:やっても良い)

(2014.3.19)

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